紅い瞳




「あの、すいません」


僕は話しかけた
あの女は絶対に僕の誘いを断れないと分かっているから



「え?あ、なんですか?」


やはり美味しそうだ
今夜はご馳走だ


「よければ私と遊びませんか?」



「ナンパですか?すいません、私忙しいので失礼します」





話しかけた直後に言われた






久しぶりに断られたが、焦ったりなんかしない
この女はもう、蜘蛛の巣にかかった蝶なのだから




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