星の降る街
星野の家は駅方向で、星野がクレープ食べたがっていたのを偶然聞いてしまっていた俺
の後ろには、
気になるあの子。
チャリに女乗せたのはもちろん始めてなわけで、
控えめにおれの制服のシャツを小さく掴む星野の可愛さと背中に感じるほのかな体温にドキドキしまくりな俺。
恥ずかしくてはこそばゆいけど、嬉しい俺は、いつもよりゆっくりこぐ。
沈黙のまま、油の差しが足りない俺のチャリの音だけがあたりに響く。