星の降る街
何となく時間が過ぎ、俺と星野はいろんな話をした。
好きなモノから、イロイロと、もし宇宙人と遭遇したときの反応についてまでしょうもないことまで。
そして、
家族の話もした
両親を亡くして、いとこの家で住んでいること。
そこには、弟のようないとこがいること。
今朝の2ケツの相手がそのいとこだということ。
朝の男がいとこというコトは、ホッとした。
正直、星野とお似合いだったからだ。
両親の話をしている星野は、懐かしさを感じられず、少しいつもより幼い表情になった。
自然と眉がすこし下がり、遠くを見るかのようなつぶらな瞳が、俺の心をギシギシと締め付けた。
今、精神的に弱い星野を支えるのは、俺の使命かもしれない。
自分はそのために、怪我をし、一番好きだったバスケを辞め、星野と出会って、星野に恋という感情を覚えたのかも知れない。
俺の運命だ。