不登校〜強くなりたい〜

そして美貴は、怒りの矛先を西谷くんに向けた。

「なに…それ…
会うたび毎回毎回、“和穏が”“和穏は”とかって話される美貴の気持ちなんて知らないくせに!」

「んなコト知ってるわけねぇーだろ。俺はお前じゃねぇんだし」

「……」

今までの勢いはどこへやら。

急に美貴が黙った。
そして美貴は無言でわたしに近づき、そっと右手を掴んだ。


…気づいたときにはもう手遅れで。
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