青空の下で
イケメン委員長なんだし。とニヤッとした笑みで言ってのける悠。

(あ、もうくんづけめんどくさい・・・)

ま、たしかにイケメンはイケメンだけど。

自分でいうのはどうかと思う。


「ふぅん・・・」

「美緒は?なんでサボり?」

「ちょ、呼び捨て・・・!」


上を向いてあくびをしながら呟く悠くん。

しかも、ちゃっかり呼び捨て。

何!?テレパシー!?

勝手に呼び捨てで思ったのばれた!?

驚きすぎて乗り出した体をゆっくと元の位置に戻す。


「だって、美緒に悠って呼んでもらってないじゃん」

「呼ぶ機会がなかったの。うんっていったし」

「ははっ、なんだ美緒ってただ大人しい訳じゃないんだ?」

「悪い?悠にいわれたくないよ」


ぷくっと膨らましていた頬を潰して笑う悠。

しかも、「呼んでもらった」とか喜んでるし。

もう、いいや。マジで君付けなんてしないでおこう。

大体、人に言えた義理じゃない悠に眉をひそめて睨んでみる。
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