青空の下で
「へっ」
耳に微かに聞こえる音。
きちんと入ってなくて気持ち悪いからきちんと自分で入れ直す。
変な異物感の正体はただのイヤホンで、家などでは音楽を聴きまくってイヤホンには慣れていたけどやっぱり他人の物だと全く別物に感じた。
そして、そのイヤホンから響くのはマイナーなグループの曲で、
「ね、ど?」
「は?」
変なことを思いついてしかも実行しやがった他称真面目は、まだにやりと口角を上げたまま聞いてくる。
何のことかわからなくて即座に顔をしかめてしまった。
悪質なこの悪戯のこと?それとも、曲か?
「この、曲?」
「そうそう、えっとね・・・」
「“sky”の曲でしょ? 『永遠』」
目の前のイケメンにさらりと言ってのけて舌まで出してあげる。
うん。大当たり。と苦笑いをしている悠を見ているとさっきまで胸にくすぶっていた物が消えていく気がした。
耳に微かに聞こえる音。
きちんと入ってなくて気持ち悪いからきちんと自分で入れ直す。
変な異物感の正体はただのイヤホンで、家などでは音楽を聴きまくってイヤホンには慣れていたけどやっぱり他人の物だと全く別物に感じた。
そして、そのイヤホンから響くのはマイナーなグループの曲で、
「ね、ど?」
「は?」
変なことを思いついてしかも実行しやがった他称真面目は、まだにやりと口角を上げたまま聞いてくる。
何のことかわからなくて即座に顔をしかめてしまった。
悪質なこの悪戯のこと?それとも、曲か?
「この、曲?」
「そうそう、えっとね・・・」
「“sky”の曲でしょ? 『永遠』」
目の前のイケメンにさらりと言ってのけて舌まで出してあげる。
うん。大当たり。と苦笑いをしている悠を見ているとさっきまで胸にくすぶっていた物が消えていく気がした。