俺様ケータイ
≪2≫



「ソウタが肉食ねー」

幼なじみの巧がオレをまじまじと見る。

俺は恥ずかしくなって

「なんだよ」と顔をそむく。


「想像できなーい」

「嘘だ!?」

「ほんとだよー」


帰りの電車、巧が吊革に寄り掛かり

眠そうに体を揺らす。

それはオレには会社帰りのおっさんにしか

見えないのに、車内の女子高生には

よく出来あがった美青年ビジョンになっているらしい。


あまり大きな声を出して言えないけど

こいつは一応、カノジョが二人います。

二人のカノジョに了承済みで付き合っているらしい。。。


やり手です。( ̄Д ̄;)


そんな顔に全く見えないのになぁ~。

とりあえず参考程度に聞いてみるか。





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