ふたり。
「それと、うち借金なんて無いし。事業に成功して金いっぱいあるし。仕返しのためにおまえらの学校入んのなんて簡単。でも、なんか君凄いフツーの人で拍子抜けした。あ、あんたの相方ボコられてるみたいだよ?ほんじゃ」

そう言って、月くんはカフェを出て帰って行った。

「なんだ…結局騙されてたんだ…。結の言ってたこと、ほんとだったんだ…」

あたしの頬に一筋の涙が流れた。

もう、許せない!!

あたしは、カフェを出て月くんを追いかけた。

いた!!

「中村月っ!!」
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