ふたり。

「ねぇ、ちょっと…」

「へ？」

「君、可愛いね？学校案内して欲しいな」

明にそう言った。

そして、宮道はあ然としていた。

ていうか、あたしも明と双子だから可愛いって言われるんだけどっ。

「は？」

「だーかーらー、学校案内して？いいでしょ？」

「いいよっ。教えてあげる♪」

「ほんと？」

「あーあ、行っちゃった…まあ、そうだよな、あんな王子様スマイルで言われたらあたしも絶対行くもん」

「確かに…」

徠の言うことも分かるけど…。

にしても以外…この前、男について愚痴ってたのに。

「明、学校案内行っちゃったし、二人でどっかよって帰ろー。ね、結」

「うん」

こうしてウチらは、学校を出た。