年下王子の誘惑!?
「うん…。まあ‥目の前で理由も分からず泣かれてあれだろうし…」
そう言って先輩は過去のことを話し始めた。
「私には昔、彼氏がいたんだけど、その時はすごい幸せで‥」
「………」
「でもある日、彼氏の家に行ったら‥押し倒されて、や、ヤられそうになって…拒否ったの。」
「それから彼氏とは音沙汰もなくなって、少ししたらメールがきて…『バーカ。お前なんかもう好きじゃね-よ』って…」
俺は最後まで黙って頷きながら聞いていた。
「あんなに毎日、お互い『好き』って言ってたのに、たった一度のことであぁなるなんて…ッ」
先輩の身体は少し震えていた。