図書室ではお静かに~甘い声は唇で塞いで~【完】

自分の幼稚さに自己嫌悪に陥りそうになる。

その隣で美優が心配そうに見上げるから、蓮は無理矢理笑った。

そして、手を差し出す。


「はい」


美優が嬉しそうに手を重ねる。



もっと大人になりたい。



それが蓮の願い。

周りに振り回されないように、流されないように。

目標はあいつ・・・・・・よりさらに上!




蓮は強く手を握った。

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