図書室ではお静かに~甘い声は唇で塞いで~【完】
手をつないで二人で歩く。
こんな時間も、他愛のない会話もすべてが愛おしい。
「・・・・あっ・・・れん・・・く・・・・」
白いシーツの上で乱れる漆黒の髪も、朱色に染まる白い体も、自分の名を呼ぶ薄紅色の唇も。
「美優・・・・愛してる」
耳元でささやくと美優の体がビクンと反応する。
潤んだ瞳が蓮に向けられる。
のばされた白い腕が蓮の首に回されて・・・・・・。
そして、そのまま長いキスをした。