図書室ではお静かに~甘い声は唇で塞いで~【完】


-あの唇もこんな感じかな?-


頭に浮かぶのは彼女。

シュル・・・・・タイを外す。

それからボタンに手をかけて・・・・。

右手でブラのホックを外す。

外した手はそのまま彼女の肌を這う。

女の肌は柔らかく暖かい。


「・・・・ぃやッ・・・ぁ・・・」



-声が違う!-



漏れる吐息に蓮は大きく反応してしまった。

唇を離し、その手すら離して・・・・。

目の前の彼女を確かめる。



「・・・・・何?」


美香が頬を赤く染めたまま、怪訝な表情を浮かべる。


「あ、いや・・・・・。わりぃ」


蓮は右手で髪をかき上げ、そのままガジガジと頭を掻いた。


リーンゴーン-・・・。

タイミング良くなる予鈴。


「ほら、時間切れ。またね?」


蓮は極上の笑顔を向けると彼女は恥ずかしそうに俯いて小さく頷いた。

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