図書室ではお静かに~甘い声は唇で塞いで~【完】
放課後・・・・
になったというのに、蓮はまだ教室の中。
「で、もうやっちゃった?」
新が肩に手を回し聞いてくる。
「そんなの、当然・・・・・・だよね?」
祐介は相変わらずニコニコしながら頬杖をついて蓮を見上げる。
「・・・・・っさいなぁ」
そんな台詞に蓮が二人から目をそらすものだから・・・。
「・・・・・マジで?」
新が一瞬で真顔になり、呟く。
「へぇ・・・・」
相変わらず笑顔の祐介だが、感嘆の声はその顔にマッチしていない。
「っいいから、離せよっ!」
蓮は乱暴に新の腕を振りほどいた。
蓮の顔は少し赤い。
「絶っっ対、ついて・・・・・・」
「篠宮ぁ~客ぅ」
蓮の台詞に割って入ってきた声の方に視線をやると、声の主と見覚えのある女が一人。