図書室ではお静かに~甘い声は唇で塞いで~【完】
その唇は想像以上に柔らかくて・・・・。
蓮はすぐに唇を離した。
そして、美優の顔を見るとゆっくりと黒目がちな瞳が開かれていった。
-なんだよ、これ!?-
蓮は自分の顔が赤くなっていくのを自覚するほど。
そして目は美優の唇から離れない。
「もっかい・・・いい?」
蓮の口から出てきた台詞は、色気も何もないそれ。
美優は赤い顔のまま、小さく頷いた。
繰り返すキス。
さっきよりも長く、やさしく重なる唇。