図書室ではお静かに~甘い声は唇で塞いで~【完】
羨望と嫉妬の間に立ってみる
♪~~~♪~♪~~♪♪
携帯の音で蓮は目を覚ました。
はっきりしない頭を抱えて蓮は携帯を耳に当てる。
「なに?」
「まだ寝てたんだ」
クスクス笑う声と共に聞こえるその声に頭は一気に覚醒される。
蓮は文字通り飛び起きて時計を確認した。
「8時・・・・・・」
絶句とはまさにこのこと。
「ご、ごめん!美優、今どこ?」
待ってると言ったのは自分なのに。
「大丈夫、もう学校に向かってるから。蓮くんも急いでね?」
蓮はほっとして、肩で息をはいた。
「分かった。美優、昼は・・・・・・」
「いるよ」
美優の返事に安心して、蓮は電話を切った。
どうせ遅刻ならと、蓮はシャワーを浴びることに。
蓮が学校に着いたときはすでにSHRが終わった後だった。