図書室ではお静かに~甘い声は唇で塞いで~【完】
くしゃんっ!
蓮は突然の寒気にくしゃみをした。
昨日、布団かぶってなかったからかな?
そんなことを思いながら、目の前の重厚なドアを開ける。
静寂が支配する空間。
向かうのはいつもの場所。
日の当たる場所で、彼女は本を読む。
突然出来る影に彼女は顔を上げ微笑むから、蓮もつられるように笑みを浮かべ向かい側の席に座った。
放課後もやっぱり図書室。
夕日を浴びながらいつもの席に座る。
人の目を盗んで軽くキス。
一番ドキドキする瞬間。
美優はただ、頬を赤く染める。
蓮はそれを見て満足そうに微笑んだ。