MAO【BL】
第1章 再会
出会い
眩しくて真っ青な空は、嫌いだ。
だって、この空に溶けるように消えた……マオの柔らかなあの表情を思い出すから。
あれは、中学の卒業式の、ほんの数日前に起こった出来事で。
進学先も無事に決まり、春からまたマオと一緒に学校生活を送る筈だったのに。
マオは、唐突に、勝手に──消えていった。
何で?
どうして?
たくさんの疑問符だけが、頭に浮かんでくる。
マオが消えた理由が、俺には全くわからなかった。