恋がしたくて…
そう思う 私は、
勿論 反省をする訳もなく、改める事もしない。


そして、最後には
「亜子さんって 変わってるよね。」
と 呆れた顔で、苦笑しながら、突き放されるんだ。


私が変わっているなら…。


いっそ 突き放された事も 分からないぐらい 変わっていればいいのに…。


たちの悪い事に、つき放された事だけは 分かってしまう。


だから 心には 疎外感が残る。


皆にあわせる気など、さらさらないくせに。

少しだけ 寂しい気はしてしまうんだ。


それでも 昔は、
私からは 諦めなかった。

こういう 自分を 理解して欲しくて。

彼氏とも 友達とも。

沢山 ケンカした。

泣きながらでも 口論した。

そうして幸運な事に、何人かの人とは、 深い 絆ができた。


でも 母親になってからは違う。

何をするにも、子供が 人質のようなものだ。

だから 私は 諦めた。


私の本心なんて。
分かってくれなくてもいい。

とにかく うまくやろう。

うまく乗り切ってしまえばいい。


と、自ら、残りの人生を 諦めていた。
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