恋がしたくて…
あふれる思い
その晩、夕食の後片付けもせずに 佐々木さんに また、メールを書いた。

家族に見られたくなくて、
台所の隅に しゃがみこみながら。

メールを打つ度に 私の思いが あふれてくる。

「この人なら きっと、どんな考えでも受け入れてくれる気がする。」

そんな期待は、いつしか 確信に変わり、安心感をもたらす。

周囲との 摩擦を恐れて、心の奥にしまっていた思いが、いっきに ふき出した。

溢れる 思いを

打つ 打つ 打つ 打つ。

またまた長くなったメールを 送信した時、
何かを やりとげたかのような充実感を覚えた。

深く考えないようにしてた事。
でも、本当は、生きてく上で すごく大切な気がしてた事。
そんな 私だけの哲学の世界を 吐き出した充実感。

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