恋がしたくて…
願い虚しく…
翌朝も。

満員列車の中から、川を見る。


やっぱりだ…。


想像通りだった。


キラキラと輝く水面は きっと 昨日と 変わっては いないんだろう。

でも。

それはまるで、
美しい写真の中の 景色のようだった。

また、リアリティにかけた世界に 戻ってしまった。


うつむいた私は、
二度と 窓の外は見なかった。
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