恋がしたくて…
もんもんとしながらも、逃げ場が見つからない。


こんな時、
学生の頃なら、
顔も 洗わずに 洋服のまま 布団にもぐりこんだのだろう。

でも 今は。

私の 寝室には、 パパも 子供もいる。




疲れきった私は、台所の流しに たまった食器を見る。


散らかったままのテーブル…。


床に 散乱した 子供の オモチャ…。



あたしが守りたかったのは こんなもの?



あたしは いったい

何を 守ろうとして 逃げ帰ってきたんだろう…?


終わりのないトンネルにいるみたいだ。


こんなにむなしいのに…。



ばからしくて 涙もでない。
< 43 / 150 >

この作品をシェア

pagetop