恋がしたくて…
家に着く頃には、両手は 買い物で いっぱいになっていた。


いつもの私なら、買い物をした日は 急ぎ足で 門をあける。

それは、
勿論、両手いっぱいの荷物から 早く解放されたい為でもあるが、
さらに、買った物を もう一度、あけてから ゆっくりと見直す楽しみがあるからだ。


でも、
今日の足取りは 重い。

目の前に 門が 見えているのに、
動く足取りは どんどん遅くなる。



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