戦国千恋花
終わりの始まり
窓から朝陽が射しこむ

眩しくて、私は布団を被る。

いつもはそのまま眠ってしまうのに、

今日はなんだか眼が醒めてる。

仕方なく起きると、
目覚まし時計は6時前を示していた。

こんなに早く起きたの、何年振りだ?

なんて暢気に思いながら、洗面所へ向かった。

顔を洗い歯を磨き、

部屋へ戻って制服を着た。

―…ん?ブレザーのポケットに、何か入ってる。
出してみると、それは
かわいい花のかんざしだった。

こんなの、持ってたっけ?

私は名も知らない花のかんざしを見つめながら、
さして気にも留めず、
それをまたポケットに仕舞った。
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