最強!!如月学園

北神、祐。



「果鈴ー!!遅刻するよ!?」

お母さんの声で飛び起きた。遅刻!!?今、何時?

「もう7時じゃん!!」

慌てて飛び起きて、制服を着る。

「いってきます!!」

バス停まで猛ダッシュ。間に合う…!?ギリギリか!!?

「間に合った!!」

7時に起きて、7時15分のバスに間に合った。本当、ギリギリだけど…。息を整えてまわりを見ると、視線が集まっている。

な…何?

あ、分かった。制服とスクールバックだ。
制服のスカートが短いため、結構目立つ。
しかもこのスクールバックは、如月学園規定のものだ。女子が持っているのは不自然だろう。

ふぅ…とため息をついて、空いている席に座った。

ここから、如月港というところまでバスにのる。
如月港から如月学園までは、歩いて10分程度だ。

その時、いきなり眠気が襲ってきた。バスに揺られていると、眠くなってしまう。
私はそのまま、眠りにおちてしまった。




「…おい…」
「……?」
体を揺らされ、ゆっくりと目をあけると…

「あ…!!」

如月学園の制服を着た、昨日の人がたっていた。近くから見ると、すごい美形だ。

「…あ…あの…」
「お前、如月学園の生徒だろ。もう如月港つくぞ。」
「…え!!?」

慌てて立とうとすると、男の子が

「まだだよ。ったく、気が早えな。」

と言って笑った。美形は、笑うともっと美形になるんだな…なんて思って見つめた。胸がドキドキいうのが、すごくうるさかった。

「次は如月港、如月港です」

バスの中に声が響き、ドアがあいた。はっと気づくと、もう男の子はいなくなっていた。

「…先に出たのかな」

バスをでたが、男の子の姿はもう見えなくなっていた。
私の心の中は、さっき会ったばかりの男の子でいっぱいだった。

「…一目惚れ…かな」

ドキドキする胸に、一言つぶやいた。
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