最強!!如月学園
放課後、私は中村君と軽音部の部室に行った。

「リンリンには、歌を歌ってもらいたいんだって。リンリン、歌上手そうだもんねぇ」

「えっ…そうかな?」

「うん!!上手でしょ?」

「どうだろ…でも、歌は大好きだよっ」

「やっぱり!!…あ、ここが部室だよ。」

中村君がドアをあけると、中から歓声があがった。

「新ぁああぁあ!!」

大声をだして、1人の男の人が中村君に抱きついた。だ…誰?

「兄貴、リンリン困ってる!!」

「おっと、悪ぃ♪」

男の人が中村君から離れ、私のほうを向いた。…わぁ、中村君にそっくり!!でも、中村君のほうが少し目が大きいかな。

「ハジメマシテ♪中村新の兄貴の中村明(なかむらあきら)ですっ!!」

「は、はじめましてっ!!櫻井果鈴です。」

「噂どおりかわいい子だね!!さ、入って入って♪」

「はっはいっ」

緊張しながらはいると、中には3人の人がいた。みんなイケメンだぁ…

「あ、この子?かわい~!!」

その中でも一番チャラそうな人が私のほうに歩みよってきた。
…ん?

「…お兄さんいらっしゃいますよね?」

「え?うん、いるよ兄貴。すごいねぇ、よく知ってるね」

「あ…いえ」

だってこの人、入学した時にナンパしてきた男にそっくりなんだもん。やっぱり兄弟か。

「おーい、みんな!!ちょっとこっちこい!!」

中村先輩が声をかけると、部室のおくのほうにいた残りの2人もこっちにきた。でも、しぶしぶという感じだ。
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