桜の咲く頃 ~君に~


「んと~。じゃぁ俺奥行くわ。サヤちゃん手前でいい?」


「ん。」


もぅ「サヤ」って定着しちゃってるし。


ベッドの上であぐら掻いて


おぃで?


って。


あたしが近くに座るとさっきと同じようなふわっとした笑顔でぎゅぅって抱き締めてきた。


せめてwベッドだったらもう少し安心できたかも。


「ふぁぁ~。ねむっ。」


あたしを抱き締めたまま顔だけ天井に向けてアクビをする。


純粋そうであったかい人なんだけどな・・・。


どうか抱かれませんように


それだけを願って布団の中に入った。
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