桜の咲く頃 ~君に~
「でね。そのコたまにしかステージ立たないから批判もあるんだけど、
声はすっげぇキレイに会場響くの。
だから批判なんて極々一部で、その人達も歌い始めればちょっと静かになったりするんだよね」
舞台かなんかかな?
いいなぁ。
あたしも会場いっぱいにキレイな声響かせてみたい・・・。
「かっこいぃね」
「もちろん!!」
まるで自分の事かのように自慢げに話す。
ホント好きなんだな。
「中でも1番好きな曲がね、何だっけなぁ・・・
ぁれ?忘れちゃった」
おぃおぃ。
そういうのはちゃんと覚えるようなもんじゃないのかな?
「でもね、恋愛系の曲なんだょ。
それのストーリーがね、その女の子にぴったりでね。
あ。単なる俺の想像なんだけど、歌詞通りの人生送ってそうだなぁ
って聞いてていつも思う。」