いいよ、付き合う! ただ……
「何でですか?
浩太先輩が死んでからまだ半年も経ってないんですよ!
そのくらいの想いだったんですか?」
実波は、興奮気味に言った。
「麗は、真剣に考えたの!」
隣で梓が言ってくれたが、
実波の目は、とても真剣だったので
アタシが答えるべきだと思い、梓に下がってもらった。
そして、
「浩太のこと本気で好きだった」
アタシは、はっきりと言った。
「じゃあ、何でですか!?」
「今、章平くんが好きだから」
「……そんなすぐに違う人になるぐらいなら
浩太先輩は、私が奪いたかった」
実波は、そう言って走って行ってしまった。