いいよ、付き合う! ただ……

実波は、続けて

「先輩が章平先輩に本気なこと知ってますよ。
だって、昨日、章平先輩と梓先輩が私のところに来ました」
「え?」

アタシが驚いて聞き返すと

「意地悪しちゃってごめんなさい。
私、浩太先輩の彼女だった麗先輩が羨ましかったんです。
だから、少し意地悪しちゃいました。
けど、先輩の涙見て、先輩が本気だってことわかりました」

実波がごめんなさいと頭を下げた。

< 148 / 242 >

この作品をシェア

pagetop