いいよ、付き合う! ただ……

「……嘘でしょ」

クラスメートの芽衣ちゃんが泣き出した。
芽衣ちゃんは、バスケ部の大沼くんと付き合っているのだ。
みんなが

「きっと、大丈夫だよ」

と、芽衣ちゃんを励ましていたが
アタシは、励ませるほど落ち着いていなかった。

そう、アタシも浩太が心配だったからだ。

「大丈夫?」

梓がアタシを心配して聞いてきたが
答えられる余裕もなかった。

「教室に行ってみよう」

梓が言ってくれた。
大沼くんと浩太は、同じクラスだったので
芽衣ちゃんと梓とアタシの3人で教室を見に行った。
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