いいよ、付き合う! ただ……

「愁!」

芽衣ちゃんが横で大沼くんを呼んだ。
そう、大沼くんは、事故に遭っていなく
学校に来ていたのだ。

「……浩太が居ない」

アタシが呟くと芽衣ちゃんと梓が

「きっと、まだ来てないだけだよ!」
「もうすぐ来るよ!」

などと励ましてくれたけど
浩太の教室で待っているのが怖くて

【今、どこにいるの?】

アタシは浩太に
絵文字も顔文字もない
シンプルなメールを送って
アタシたちの教室に戻った。
< 98 / 242 >

この作品をシェア

pagetop