涙の宝器~異空間前編
雷マークの小さな小屋に入った。

狭いスペースなのだが、機材がいくつも置いていた。
そして、監視カメラも設置してあった。

俺はスピーカーから聞こえる男の指示に従って、白いチョークで正方形に印された枠に立った。
すぐさま俺の体を縦横の赤外線が、頭部から足元に向かって流れていく。
そういえばエントリーした際に、機具を身体の所々にまとわされた。

きっとこれは出場者を管理するためのシステムに違いない。
インターホンが鳴り、足元の正方形の枠が開く。

そこには地下に繋がる階段があった。
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