涙の宝器~異空間前編
女性は涙でメイクが落ちたせいで、目元がボロボロだった。
そんな中で麻衣が落としたケータイを拾ってしまった。
俺はこの時点で気づいてしまった。
その女性がミコであることに。
座り込むミコは、悪魔のような顔つきをしていた。
同時刻、麻衣はケータイがないことに気づき辺りを探し出す。
見つかることはなく、諦めていたその時、麻衣のケータイが鳴った。
「もしもし」
「あ、ケータイ落としましたか?」
「はい、どこに落ちてたんですか?」
「あ、池袋近辺の道ですよ」