涙の宝器~異空間前編


心臓がバクバクと唸りを上げていた。
今にも破裂するかのようだった。


「レディー!」


『バン!!!!!!』


ピストルが鳴り響き一斉に走った。



四百メートルの勝利を賭けて八人が翔けていく。



ぬぐぅっ!

俺の前を次々と抜けていくメンバー。
俺はビリなのか


多分後ろには誰もいないと思う。
< 219 / 449 >

この作品をシェア

pagetop