涙の宝器~異空間前編
目覚め
【病室】
ゆっくりと瞼が開く。
そのまま、しばらく天井を見ていた。
あのビジョンは幻想なの?
あの男の人は誰だったんだろう。
私はなぜ病院にいるのか全くわからなかった。
体はピンピンしてるのに、医療機器の多さに不思議でしょうがなかった。
誰かが来たら、説明を聞きたいくらいだ!!
私の名前は麻衣!
記憶はしっかりしていると自分では認識している。
コンコンと誰かがドアをノックしてきた!