涙の宝器~異空間前編
伝言の跡、開始
【救出】
ゲートを抜けると、眩しさのあまり倒れ込む。
ゆっくり瞼を開くと駅にいた。
人は誰もいなかった。
しかし、足音だったりざわめきだったりと、色んな音が響いていた。
到着時刻を見ると、午前の『四時四十四分』に快速の死界行きと表示されていることにビックリした!
(なんだこれ!?)
場所のせいか、息が少しずつ苦しくなってくる。
立ち往生しそうになるくらいだった。
その時
犬の泣き声が聞こえた。