涙の宝器~異空間前編
輝く木々の終わり道
【バス】
真っ暗な夜の
外。
唯一目がいくのは、バス停の時刻表が載っている明かり灯。
本当に真っ暗だった。
ここにバス停があるってことは、きっとその内やって来るのだろう……
時刻表には、到着時刻が記載されていなかった。
音のしないバスが一台。
(んっ?)
いや、二台三台とやってきた!
扉が開き一台目のバスに乗り込もうとするが、明らかにおかしいんだ!
それは運転手不在の状態だった………
ひとまず奥の席に向かう最中に声が漏れた。