涙の宝器~異空間前編
それはまるで木々のトンネルのようだった。
俺は子供のように見入っていた。
「気分はどうですか?」
突然後ろから話しかけられて驚いた!
この格好は運転手のようだ。
「あの、俺はどこに行くんですか?」
「あなたにはこれから天国に行くか、地獄に行くかの真の瞬間に立ち会って頂きます」
「あの〜、どういうことですか?」
「今からあなたの運命を決める瞬間がきます。
しばらくの間、背後に目を向けておいてください」
俺は言われた通りにじっと見続けていた。
今から何がどうなる?