涙の宝器~異空間前編
俺は諦めに入りながら、流れる景色を眺めていた……
段々と景色が暗くなっていく。
というか、嵐のように荒れてきた!!
バスが揺れる!!!
(ぐっ!!)
車体のバランスがヤバい!
飛行機の機内と同じ状況だ。
壊れるのも時間の問題のようだ!!
運転手の姿がない!
俺は見放されてしまったのだろうか!?
止まらない激しい揺れに、ついに体が吹き飛んだ!!
俺は前方の座席辺りまで飛んでいった。
背中を床に打ち付けて動けなかった!
バスのタイヤが外れた感じがした。