涙の宝器~異空間前編
その後、起きない優子を担いで店を出た。
店員さんにお願いしてたから、店の前にはタクシーが停車していた。
優子が重いから運転手さんに手伝ってもらった。
乗り込んだと思ったら飛び出してきた。
酒癖の悪い優子をようやく後ろに押し込んで、私も乗り込もうとする。
「お客さん!
何か落としましたよ」
運転手さんは落とし物を拾ってくれた。
「ありがとうございます!」
ん??
この【ブレスレット】は私のじゃない。
優子のかな?