涙の宝器~異空間前編
ID交換してから一日が経った。

涼は自分からLINEをするつもりはなかった。

夜、涼のケータイがLINEを着信した。
麻衣からだった。
すかさず返す。

この日、麻衣とやりとりを交わしたのはわずか五回だけだったが涼は満足した。
それからLINEの回数は少ないものの、確実に距離は縮まっていった。

その中で知った事。
麻衣は犬を一匹飼っている。
雌で名前はナナ。

そんなナナを近日連れて、
公園で会うことになった。
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