涙の宝器~異空間前編
終焉
【牢獄の運転手】
「血に火傷か。
私もこれまでだな」
爆音が鳴り響く。
仮面男にとどめを刺そうとしたF・Gの頭に崩れた壁が落下した。
「ふぅ、始まったようだな。
あの婆さんが受理してくれるとはな」
建物内が次々と崩壊を始めた。
このF・Gをここに連れてきたのにはもう一つ理由があった。
別にいたもう一体のF・Gが上の階に存在していた。
それは手前で無線の話が流れていた。