涙の宝器~異空間前編
二体の二万度では即効性の死期を免れない。
F・G一体の一万度なら、硫黄ガス地帯も五〇%は耐えられる。
壁に潰されたF・GAは、油断の末、即死していた。
本来ならば壁が落ちてきたぐらいで死ぬ事はない。
仮面男がすでに策を打っていた。
この保管所内に結界を貼ったのだ。
F・GAはわずか百度の高熱しか発していなかった。
それでもこっちにとっては大変な高熱だ。
つまり、自らの莫大な高熱を確保しているこ事で、異常なエネルギーを保っているF・Gの肉体。