涙の宝器~異空間前編
その後も別腹でケーキやフルーツが出された。

ちょっと

父さんは酒がどんどん入り、気持ち良くなり過ぎててニヤニヤが止まらずにいた。
俺はその姿を納めたくてケータイの動画で撮影を開始した。

父さんは俺が録画してる事を知っているのかそうでないのか、こちらをチラチラ見てくるが何も突っ込んではこなかった。

「母ちゃーん!
おい母ちゃーーん!!」

台所にいる母さんを少し荒めに呼ぶ。

その声に母さんは

「はーーい!!」

器に大量の氷を入れて戻ってきた。
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