涙の宝器~異空間前編
「母ちゃん!
歯が少なくなってきてるんだけど、どうすればいいわけ!?」

「どうすればって……
頑張って埋めるしかないんじゃない?」

この会話おかしくないか?
酔っている人と冷静な人の会話って、逆転してるから聞いてて面白かった。

撮影は五分ほどで終了。
午前零時。

俺は二階の部屋で遅くまで起きていた。
地元局の懐かしい番組を見ていた。
四年前とそんなに変わりはないが、都会にいたせいで違和感を感じていた。

そして、あくびをした俺はいつの間にか眠りに落ちていた。
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