屋根ひとつ
00 始まりの店
「子供の気持ちもわからないの!?」
「お前が危ない道に進まないようにって・・」
「危ない道?そんなにあたしのこと信用してないわけ!?」
「亜希菜、違うでしょ? お父さんは」
「この家から出たい」
「え?」
「こんな家から出たいって言ってるの!」
大学進学やら短大やら 進路でもめたあたしと両親。
あまり反抗しないあたしだから お母さんも驚いていた。
だけど こればっかりは。
だってこれからのあたしの人生が決まっちゃうんだもん。
そんなの嫌!
そして、あたしは家を出ることを決めた。
それをお父さんに言うと案の定条件が出された。
条件その1:5万以下のマンション、アパートに住むこと
条件その2:学校はそのまま通うこと
条件その3:家を探す期間は1週間
その3つの内1つでも破ったら両親に従う。
やってやろうじゃない!