お伽話をキミに。
《やきもち妬くのも恋のうち》
龍ちゃんとあんな会話をしてから四日目に突入。
あれから廊下ですれ違ったときとかたまに話す機会はあったけどなかなか二人きりになるチャンスは巡ってこない。
つまりは、結局進展はないってことで。
流石に俺もどうしようかと思ってる。
そうこうしている俺に、まるで死刑宣告のような衝撃的な事実が担任から告げられた。
「つーわけで、あと一週間で冬休みだからな。それまでにやることやっとけよ〜」
面倒臭そうにそれだけ言ってホームルームを終わらせたがたいのいい見るからに体育教師の担任。
いや、そんな説明どうでもいいよね。