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忘れ物

下校途中、忘れ物をした事に気づく。

もう半分くらい帰路を消化していたのに、何という失態。

俺は渋々来た道を引き返し、学校の教室へ。

ムスッとした顔で扉を開けると。

「!」

今日子が一人教室に残っていた。

窓際の席…椅子ではなく机に腰掛けて、一人ノートを読んでいる。

「あれ、平井君じゃん。どうしたの?」

「ん…ちょっと忘れ物」

こんな時間に、今日子一人で何やってんだろ。

こいつも帰宅部だった筈だけど。

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