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バス停

PM7:20。

私と渚ちゃんの約束の時間だ。

「おっはよー」

私がいつものバス停に到着すると。

「ん」

渚ちゃんは、顔をこちらに向けず、片手だけを私の方に挙げた。

一心不乱に読んでいるのはSF小説。

実は地球にはもう宇宙人が住み着いていて…みたいな感じの、よくあるベタベタなお話だった。

だというのに、渚ちゃんはそれに物凄くハマった様子で。

朝のホームルーム前も、昼休みも、放課後に私が帰ろうと声をかけるまで、ずっと小説を読んでいる。

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